EXHIBITION
exhibition

2025/07/03

アンティークガラス展 ” 光の記憶 - la mémoire de la lumière ”

時を超えて輝き続ける、アンティークガラスの名品たち。

バカラの気品ある輝き、ガレの自然を映す造形、ドーム兄弟の幻想的な色彩、ラリックの優雅な曲線美。

それぞれが「光の記憶」として語りかけてきます。

世紀を越えて受け継がれたガラス芸術の精華を、ぜひその目でご堪能ください。

アンティークガラス展

” 光の記憶 - la mémoire de la lumière ”

アンティーク・バカラ、ガレ、ドーム、ラリック展

会期|7.18(金)− 8.4(月)

入場料|500円(18歳以下無料)

オープニングパーティー 🕯️

〈 灯りとガラスと、おしゃべりと。 〉

専門家と語り、やわらかな光の時間を楽しむ夜に

日程|7.18(金)17:00−21:30

会費| 1,800円(飲食込み)

フィンガーフードとドリンクを片手に、

アートと会話を楽しむ、心くすぐるひとときを。

初めての方も、どうぞお気軽にお立ち寄りください。


✴︎ バカラ|Baccarat

1764年にフランス東部ロレーヌ地方で創業された、王立認定のクリスタルガラス工房。

職人による高い技術と、王侯貴族からも愛された華やかなカット装飾が魅力です。

「作家もの」というよりも、伝統と技術を受け継ぐ工房作品として評価されています。


✴︎ エミール・ガレ|Émile Gallé(1846–1904)

19世紀末のフランス・アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家。

ナンシー派の中心人物として、自然や文学への深い造詣を作品に投影し、

植物や昆虫をモチーフにした詩的で哲学的な表現を追求しました。

「カメオ彫り」や「象嵌」などの高度な技法を駆使し、ガラスを通して思想を語る作家です。


✴︎ ドーム兄弟|Daum Frères(Auguste & Antonin Daum)

オーギュスト・ドーム(1853–1909)とアントナン・ドーム(1864–1930)による兄弟。

エミール・ガレと同じくナンシーに拠点を置きながら、より工房的な体制で多様な作家と連携し、

色彩や質感に重きを置いた装飾ガラスを発展させました。

後年には「パート・ド・ヴェール(鋳込みガラス)」の第一人者としても知られます。


✴︎ ルネ・ラリック|René Lalique(1860–1945)

アール・ヌーヴォー〜アール・デコにかけて活躍した、フランスの宝飾・ガラス作家。

繊細な浮き彫り装飾、すりガラス(フロスト)加工、型押しによる量産技術を確立し、

日用品に芸術性を宿す革新的なデザインで一時代を築きました。

香水瓶、花器、照明、建築装飾など、多岐にわたる作品を残しています。

2025/06/02

タイラクルカ Solo Exhibition  「てん」

神話と、現代。
遠く離れているようでいて、
実はとてもよく似ているのかもしれない。

古事記に描かれた「家族」や「夫婦」のかたち。
タイラクルカは、そのはじまりに立ち返りながら、
揺れながらも続いていく、人と人との関係に目を向けています。

語り継がれてきたはじまりの物語のなかに、
いまを生きる私たちの感情と、
ふいに重なるような問いがそっと残されています。

これは、
古代と現代、記憶と想像のあいだをたどる、
一つひとつの“てん”を巡る、静かで確かな旅。

タイラクルカ、鹿児島初個展。
「てん」と名づけられた、物語のはじまりです。

タイラクルカ Solo Exhibition 「てん」
2025.6.13 Fri – 7.7 Mon

入場料:500円(18歳以下無料)
休廊日:毎週火曜

【展示限定ガチャ、登場】
ご来場の記念に、タイラクルカ氏の缶バッジをプレゼント。

作品のお問い合わせ | info@tenchijin-g.jp

 

作家より –

今回の個展「てん」では鹿児島でゆかりの深い古事記をモチーフに製作しました。
古事記には多くの家族が登場します。古くから存在する「家族」という関係性に着目しました。
メインビジュアルの「start」という作品は日本の神様と島々の親であるイザナミとイザナギが結ばれるシーンをモチーフにしました。
現代の作品と比べるとぶっ飛んだものが多く、かなりスパイスが効いているところが古事記の好きなところなのですが、この最初に島を産むシーンでは、女神であるイザナミが先に愛の言葉を送ったことが原因で不完全な子が生まれます。後に色々あって多くの島と神様を生み出す始まりのシーンです。
 
夫婦とはなんなのか、家族とはなんなのか。古事記というモチーフを通して深掘りできたらと思います。

様々な話の展開がある古事記ですが、個人的にはオオゲツヒメノカミという神様の話が不憫で一番好きです。現代語訳版の古事記もあるので、これを機にぜひ読んでいただけたら幸いです。

Artist | タイラクルカ

2000年東京出身。
2022年の個展「してん」を機に作家活動を開始。人間と関わりの深い動物を通して、人の思考や行動を描いている。

個展
2025 個展「のてん」 (Dalston Gallery,東京)
2024 個展「レてん」 (Quadrivium Ostium、鎌倉)
   個展「るてん」 (TRiCERA、東京)
2023 個展「きてん」 (ACTギャラリー、東京)
2022 初個展「してん」(東京)
アートフェア
2023 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(福岡マリンメッセ、福岡)
2024 ART TAIPEI 2024(台湾)
受賞歴
2024 100人10 で野村證券アワードを受賞
2023 muni Art Award で準グランプリを受賞
   lndependent Tokyo でタグボート特別賞、 特別審査員 陳彬賞を受賞
   IAG awards 2023 奨励賞、八犬堂賞受賞
   ACTアート大賞最優秀賞受賞
   上野の森美術館大賞入選
2022 長亭GALLERY OJUN賞受賞

  犬という生き物は人にとって、とても身近な生き物であり、家族であり仕事仲間であり、良きパートナーであると思います。しかし、犬は人間ではありません。人間では無いからこそ、モチーフとして登場する時、あらゆる形で自己を投影できるのでは無いかと思います。

 私が作家活動を始めたての頃、政治家の風刺画を描いた際「なぜ女性は描かないのか」と質問を受けたことがありました。私は政治家の「人間」という生き物を描いていたつもりでしたが、その鑑賞者には「男性」という生き物が見えていたのです。人間というモチーフは鑑賞者が人間であるが故に、伝えたいものが見える前にモチーフの情報が先に立ち塞がってしまう人もいることを実感した出来事でした。

 犬という生き物はおよそ10万年の非常に長い歴史を持っています。その中で人間と出会い、生きるために共存しあっていました。美談に聞こえる犬の歴史ですが、ここ100年から200年の間に「純血種」という考えのもと行われる繁殖計画が盛んになりました。今の時代タブーとされる人種差別も、犬のこととなるとステータスになり、それを維持するために意図した近親交配が繰り返されることもあります。共依存の名の下に、離れることのないこの関係性はそれぞれ一つの生き物として客観的に見た時、非常に特異なものなのではないだろうかと思います。

 

Instagram

2025/06/02

アートとの距離を考える

アートは、どこか遠くにあるもの。
そう感じたことはありませんか?

都市には美術館があり、展覧会があり、アートとの接点も多くあります。
でも、地方に暮らす中で、アートに出会う機会や「飾る」習慣は、まだまだ少ないのが現実です。

場所、知識、価格、空気感。

アートと暮らしの間には、いくつもの“距離”が横たわっています。
けれど本来、アートは誰の心にも寄り添えるもの。
日々の中に飾り、ふと目を向け、語り合うことができるものです。

今回の展示では、鹿児島を拠点に活動する、
あごぱん、川井田健晃、篠崎理一郎の3名が集い、「アートとの距離」について、それぞれの視点から表現します。

観るだけでなく、身近に置くこと。
語ることで、誰かとつながること。
あなたとアートの距離が少しだけ近づく、そんなきっかけになれば幸いです。

“ アートとの距 離を考える ”
あごぱん 川井田健晃 篠崎理一郎

2025.5.16 fri- 6.9 mon
Artist Talk Live | 2025.5.18 sun start 14:30

入場料:500円(18歳以下無料)
休廊日:毎週火曜、水曜日

ご来場者の皆さまには、展示の記念としてオリジナルステッカーをプレゼント。

Artist | パンダ絵師あごぱん @agopanda

1979年 鹿児島生まれ
2002年 鹿児島大学教育学部 学校教育教員養成課程社会科 卒業
パンダのキャラクターをメインに描くパンダ絵師。
描きたいものは、実はどこか愚かで憎めない、欲深い人間だったりする。
しかし人間で描いてしまうとなんだかすごく生々しい。
そこで、何をやらせても怒られなさそうな「免罪符のような動物」はなんだろうと考え、白黒で究極の「かわいい」を武器にした「パンダ」をモチーフにしようと思いつく。

Artist | 川井田健晃 @takeakikawaida

1980年鹿児島生まれ。
大学卒業後、建築設計に約10年間従事し、その後、箱を最小単位とし生活空間を構成するというコンセプトでクラフトブランドSTACK CONTAINERSを立ち上げた。そこで出る紙の端材や、クラフト仲間から譲り受けた様々な素材を使って表現活動を始める。

Artist | 篠崎理一郎 @reeeeeach0222

1989年鹿児島生まれ。アーティスト・イラストレーター。主に線画やドローイングを軸に制作。
近年は個展やグループショーほか、広告・書籍・CDジャケット・壁画など幅広く手掛ける。

2025/03/04

ミロコマチコ 個展 “moya-kudu モヤクドゥ”

3月8日(土)より、ミロコマチコ個展 “moya-kudu モヤクドゥ” を開催いたします。

奄美大島の自然に身を委ね、そこで暮らすミロコマチコが描くのは、目には見えないけれど私たちのなかに確かに存在するもの。いのちの鼓動や生命の喜び、そして自由に生きる力と感覚を信じることで見えてくる美しい世界。

霧の彼方に隠れた、命の奥深い力を感じながら、心に響く旅のようなひとときをどうぞお楽しみください。

作品のお問い合わせ等はdmよりお気軽にお問い合わせくださいませ。

月の満ち欠け 吸って吐く
潮の満ち引き 寝て起きる
寄せては返す波 食べて排泄する
風のうねり 血が巡る

モヤの中で打ち続ける
島のクドゥ わたしのクドゥ

ミロコマチコ 個展
“moya-kudu モヤクドゥ”
2025.3.8(sat)-5.6(tue)

入場料|大人500円(※18歳以下無料)

旅の記憶にそっと寄り添うしおりのプレゼント付き。

● ミロコマチコ アーティストトークライブ
2025.3.15(sat) 14:30-

作家在廊予定。
ミロコマチコの世界観や、作品の背景にあるストーリーに触れられる特別な機会。どうぞお見逃しなく。

〈 ご来場にあたってのご案内 〉
• ご予約不要ですが、混雑時は立ち見となる場合がございます。
• 駐車場に限りがありますので、公共交通機関(電車・バス)をご利用いただくか、乗り合わせのうえご来場ください。

Artist | ミロコマチコ  Instagram @mirocomachiko

画家。絵本、装画、展覧会、ライブペインティングなど活動は多岐にわたり、いきものの姿を伸びやかに描き、国内外から支持を集めている。2012年、『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)で絵本デビュー。同作で第18回日本絵本賞大賞を受賞、『てつぞうはね』(ブロンズ新社)で第45回講談社出版文化賞絵本賞、『ぼくのふとんは うみでできている』(あかね書房)で第63回小学館児童出版文化賞、ブラチスラバ世界絵本原画ビエンナーレ(BIB)で、『オレときいろ』(WAVE出版)が金のりんご賞、『けもののにおいがしてきたぞ』(岩崎書店)で金牌を受賞。第41回巌谷小波文芸賞受賞。大規模展覧会として、2016年より「いきものたちの音がきこえる」が、2020年より「いきものたちはわたしのかがみ」が全国美術館を巡回。

2019年より南の島に移住し、自然の動きと密接なつながりを感じながら、見えないものの気配や生命の煌めきが濃厚に漂う作品を生み出している。

● 霧島神宮駅リニューアル一周年記念
マタタビマルシェ & 光来祭

2025.3.15日(sat)-16(sun) 10:30-15:30
会場|霧島神宮駅

霧島神宮駅のリニューアルを祝い、「マタタビマルシェ & 光来祭」を開催。
音楽・アート・伝統芸術・食と職が集う、心躍る二日間。
“祭る”ような非日常のひとときをお楽しみください。

Instagram|@corai_kirishima